休職期間を振り返ってみる大会その2「時間つぶし」

 休職3週目、週間天気予報が雨続きを告げているのを見て「山ごもり第2弾」はあっけなく中止と決定。電車に乗って「東京都立中央図書館」「海老名市立図書館」「神保町の三省堂書店」「秋葉原ヨドバシカメラ」「御徒町自転車屋」等々で時間をつぶす日々が続く。なにせ「朝家を出て夜に帰る」ことが義務付けられていたので・・・。
くもり模様のある1日は、連れあいもパートが休みで、子どもたちを連れてハロウィンイベントをしているという東京ディズニーランドへと出かけた。TDLなんて高校生の遠足以来だから約18年ぶりだ。まだ就学前の自分の子どもたちが「スプラッシュ・マウンテン」だとかをニコニコと体験していたのがちょっと驚き。てっきり泣くかと思っていたのだが・・・。
 休職4週目からは「スーパー銭湯で時間をつぶす」ことを覚える。わりと自宅の近くにあるスーパー銭湯には寝ころんだまま背中をお湯が流れていく「寝ころび湯」があり、ここでボーっとしながら時間をすごす、ということをはじめた。ほとんど常連状態である。ちょうどこの週はイベントでくじ引きをやっており、毎回引いて毎回はずれだった。また、ある1日は電車の広告で知った「イサム・ノグチ展」を観に都立現代美術館へ出かけた。イサム・ノグチについて詳しいわけではないが、「遺作」となった「札幌モエレ沼公園プロジェクト」は雑誌で読んで興味を持っていた。正直、自分にはよくわからない作品もあったが、個々の作品の持つ迫力は感じられたように思う。「イサム・ノグチ&札幌モエレ沼公園」(札幌テレビ放送)という本を買って帰った。

 実はこの頃は、連れあいともめることがしばしばあり、険悪な雰囲気になることが多かった。私の「うつ状態」を「一人では受け止められない」から「実家へ行ってくれ、距離を置いてくれ」とよく言われた。休職が当初の予定の4週から6週に延びることになったことも、それに拍車を掛けたようだった。こちらとしては、ちょっと治りの悪い風邪を引いたくらいに考えてもらえればいい、と最初に告げていたので、この反応はずいぶんと重かった。