築地俊造 with RIKKIに行ってきた 

 今日は奄美唄者奄美では島唄を唄う人のことを「唄者」という)の第一人者、築地俊造さんとRIKKIこと中野律紀さんのライヴ。
 子どもに「お唄聴きに行く〜?」「行かな〜い」
 「ロマンスカー乗るけど〜?」「行く〜!」
 ということでわざわざ小田急ロマンスカーに途中で乗りかえて新宿へ行き、山手線で新大久保へ。話には聞いていたが、この街のコリアンタウン化はすさまじい。あちこちにハングルの看板があり、不思議な感覚になる。看板を頼りに会場のR'sアートコート(労音会館)に開場1時間前に到着。連れあいと受付の人が奄美の同じ町の出身ということで話が弾み、そのまま連れあいはチラシ折りの手伝いなどに。ロビーで子どもとお菓子を食べていると、リハーサルを終えた築地さんが登場!ちょっとお話をさせてもらった。築地さんによると、最近は学生がフィールドワークで築地さんのもとを訪れてくる、ということは少ないそうだ。自分が音楽学生だった頃、授業ではフィールドワークが盛んに勧められていたが、最近の音楽学ではそうではないのだろうか?
 最新アルバム(といっても2003年だが)「とーとがなし」をその場で早速購入し、サインをいただいた。
 ライヴのほうは、築地さんが現れて一節あった後、RIKKIさんが登場し「朝花」。「朝花」は、場を清める意味などがあり、唄遊び(「うたあしび」)では必ず最初に歌われる歌だ。その後は、ユーモアのある解説付きで数々の島唄が唄われていき、あっという間に2時間ほどのライヴは終了。築地さんの声の迫力はすばらしかった。RIKKIさんの声もきれいだった。子どもは途中で寝たりもしていたが・・・
 最後にロビーで子どもと築地さんとの記念写真を取らせていただき、会場を後にした。その後サイゼリアへの階段を勝手に上がっていく子どもについていって夕食、新宿からまたまたロマンスカーで家路についた。


 このように、「何かを楽しむ」ことが、わりと自然にできるようになっている。これが、単に薬の効果によるものなのか、症状自体が寛解してきているからなのか(「うつ」寛解って言うんだったっけか?)、正直なところよくわからない。休職期間もあと1週間になった。「ほんとは明日は理事会なんだよなー、事務局として最初の仕切りとかしなきゃいけないのになー、申し訳ないなー」とほんのちょっと思いつつ、「仕事に戻って、自分は大丈夫なのだろうか」という漠然とした不安もほんのちょっと感じている今、である。